帰郷を決めたワケ
コジです。
2004年10月23日17時56分。忘れもしない中越地震が発生した時刻です。今年で中越地震からはや21年の月日が経ちました。
当時大学生だった自分は、東京で大きな揺れを感じました。ニュースに出てきたのは「震源は新潟県中越地方」の文字。自分が生まれ育った町から全国放送の生中継で被害状況が伝えられていることに、現実かどうか分からずテレビの前で呆然とするしかない自分がいました。
実家とも連絡がとれず、やっと家族の無事を確認できたのは次の日の夕方。それから実家に帰ることができたのは2日後でした。
どこから手をつけてよいか途方に暮れるほどの状況に加え、度重なる余震に怯えながらも近所のみなさんと協力し、ひとつずつ片づけていきました。1週間ほどの滞在でしたが、この期間こそが私が実家に戻ろうと決意した時間でした。
近所のみんなで炊き出しをし、互いの家の片づけを助けあう。誰が言うでもなく自然発生的に。そして、どの家も悲惨な状況にもかかわらず、笑い声が飛び交っていることに「こんな素敵な人たちに囲まれて自分は育ててもらったんだ」と改め感じることができました。
自分のなかで「帰郷=恩返し」と思い、地元・十日町市に戻ることを決めました。
ここ十日町市の子どもたちは高校までを地元で過ごし、大半は進学や就職で地元を離れることが多いと思います。その子どもたちが生まれ育った地元に愛着をもち、誇りに思って巣立っていくのかそうでないのかには大きな差があります。その愛着や誇りを育てるのは我々大人の責任だと感じています。
あれから21年。子どもたちに「写真」をとおして「地元のよさ」を伝えていけたらと思います。いや、伝えていきます!!
それが地元への恩返しになると信じて。



21年前の私、若いな笑


















